HOW TO USE?

ご使用方法について

” バッグは、ご自身のパートナーです。”

お選び頂いたバッグは、あなたと生活を共にするパートナーであり、あなたの生活を豊かにしてくれるモノです。横濱帆布鞄で使用している森野艦船帆布(ビニロン帆布)や国産綿帆布は、丈夫で堅牢性の高い生地ですが、不死身ではありません。使い方によっては生地もハンドルやベルト、金具パーツもダメージを受け、裂けたり破れたり壊れたりしてしまうものです。

折りたたみ可能なコンテンツ

ショルダーベルトの上げ下げ

横濱帆布鞄でショルダーベルト付属の製品は、D管金具を革パーツ留め仕様で丸大カシメ金具で留めています。革パーツが伸びないように内側にナイロン製の高密度織テープをインサートしています。金属製のカシメ金具が破損しない限り大丈夫なのですが、ショルダーベルトを持ってバッグ本体を振り回したり、肩から降ろす際に乱暴に降ろしますと、バッグの重量にプラス重力が足され負荷がかかってしまします。
例えば、バッグの重量(中身を含めた重さ)が3kgほどだとして、肩から地面にそのまま落とすように降ろしたら、重力(重量x9.8)がかかり一瞬ですが、約30kg ほどの負荷がショルダーベルトのジョイント部分のD管留め部分にかかります。ショルダーベルトは2点でジョイントされているので、それぞれのD管留め部分に15kgの力で引っ張られることになります。バッグの中身も含めて3kgの重量で、そんなに重たいものを持ち歩いていないのに壊れてしまった。と嘆くことになります。
バッグの縫い合わせている縫い目部分にも、同様の負荷がかかるということも理解しておいてください。
ですから、横濱帆布鞄のバッグは、本体は1枚生地裁断しており底部分に縫い合わせをしていません。本体を2枚の生地で底で合わせ縫いをしていたら重量x重力の負荷が縫い目にかかりますから糸が切れてパンクする場合があります。横濱帆布鞄のバッグは生地が破けない限りは大丈夫です。

ハンドルを持っての上げ下げ

トートバッグなどのハンドルも同様で、肩掛けしているトートバッグを床やベンチなどに降ろす際、ハンドルを待たずに肩からそのまま落としハンドルを握る。この場合もショルダーベルト同様に重量x重力の負荷がハンドルと本体の接続部分(縫い糸やカシメ・リベットなど)にかかりますので、このような扱い方をされないようお願い致します。
やはり、パートナーをいたわる気持ちでバッグと接していただきたいものです。
それが長持ちの秘訣で御座います。

ファスナーの開閉

横濱帆布鞄でファスナー仕様の製品がありますが、特にAKB(アヴィエイターズキットバッグ)製品は、Wファスナーで2個のスライダーで好きな場所での開閉が自由に出来る製品です。テーブルやベンチなどにバッグを置いて、ファスナーを開閉する場合にはさほど問題はありませんが、バッグを襷掛けにしょっている時に、そのままの状態でファスナーのスライダーを引っ張って開閉しようとする時、どうしてもファスナーの虫(鍵合わせになる金属の部分)のラインに沿ってスライダーを動かせばよいのですが、どうしてもラインの左右どちらかのミミ(ファスナーの虫がついている生地の部分)よりにスライダーを引っ張って動かしてしまいます。そうするとスライダーの金属パーツとファスナーのミミが擦れて何度も同じ場所で繰り返されるとミミが破けたり、ミミが破け虫が取れてしまいファスナーの開閉が出来なくなります。
人それぞれ使い扱い方に差がありますので、ショルダーベルトやハンドルの扱い同様に乱暴に扱えば、モノは壊れてしまいます。
横濱帆布鞄の製品で使用しているファスナーは世界のYKKファスナーです。ファスナーパーツでは最良のクオリティー製品だと思っていますので使用しています。
今一度、パートナーとなったバッグを思いやり、使い扱い方を考えて接して欲しいものです。

襷掛けするバッグのハンドル

 ショルダーベルト付属で肩掛け・襷掛けして持ち歩ける横濱帆布鞄の製品で、ハンドルパーツがあるモデル、AKB(アヴィエイターズキットバッグ)M18B1,M17B2,M19A2,M17A3などの製品ですが、
襷掛けされる時にハンドルパーツを体とバッグの間に挟んで持ち歩いてしまっている方が多いと思います。ハンドルテープ(横濱帆布鞄では、ほとんどアクリル製の高密度織テープを使用しています。)が、体とバッグの間に挟まれていると擦れてテープが摩耗されてハンドルテープの織り糸が切れたりほつれたりしてしまいます。
ですから、襷掛けしてバッグを持たれる時には、必ずハンドルパーツ(握り手部分)を体の間に挟まずにバッグの口元外に倒すようにして気遣い持ち歩いてください。

MAINTENANCE

各種メンテナンス方法

生地や素材別のメンテナンス方法をご案内します。
(カスタムと修理については →こちら

Type - A

森野艦船帆布を使用した製品について

マーキングの取り扱い

製品へのマーキングは、シャチハタ製のTATという多目的の顔料系インクを使用してスタンプしています。顔料系インクですので雨水や水に濡れても滲んだり、マーキングが剝がれることはありませんが、有機系のスプレー(防水スプレーなど)や洗剤などでマーキングが剝がれ薄くなったりします。また摩擦には弱いですから使用してマーキング部分が擦れて薄くなったりしますが、経年変化による使用感でかすれていく感じを楽しんでください。
たまにお客様でマーキング部分を指で擦ったりする方がいらっしゃいますが、指の油と擦る摩擦によりインクが滲んで黒板消しで消したようになってしまいますので、マーキング部分は指で擦らないようお願いします。

ビニロンキャンバスのお手入れ

消しゴムで汚れ落し

日常的な汚れなどは、消しゴムで擦ってある程度は汚れを落とせますので汚れを気にされる方は、こまめに消しゴムで擦って汚れを落としてください。
森野艦船帆布生地にボールペンなどの水性・油性系のインクなどや、デニムなど色落ちする衣服の色移りした汚れは綺麗には落ちません。
工房でも製作中の汚れ落しで行っていますが、この消しゴムで擦って汚れを落とすのが一番良い方法です。

家庭用洗剤で汚れ落し

森野艦船帆布生地は、防水生地ですから綿のスニーカーなどを洗うように家庭用の洗濯洗剤でタワシなどで擦って汚れ落し水洗いしてください。革パーツを使用している製品モデルの場合には、革パーツの部分に洗剤や水が当たらないようにして部分的な洗いにしてください。革に水などが当たってしまった場合には、革靴などと同じように水分を拭き取り乾燥させた後に、革用のクリームオイルなどで表面に塗りこんであげてください。

溶解液ソルベントで汚れ落し

横濱帆布鞄の工房でも使用していますが、製作中に付いてしまった汚れなどを福岡工業株式会社の「ミツワ・ペーパーセメント・ソルベント」という糊はがし用の特殊溶解液で汚れ落しをしています。この溶解液ソルベントは、東急ハンズさんの文具・画材コーナーなどで販売しています。
綿クロス(使用しなくなった綿製のTシャツや肌着など)に、溶解液を少し浸して汚れている部分に擦って汚れを拭き取ります。上記説明通り、ボールペンのインクやデニムなどの色落ちした汚れは、このソルベントでも落すことはできません。

福岡工業・ソルベルトの詳細は →こちら

Type - B

国産綿帆布を使用した製品について

パラフィン加工生地

9号綿帆布生地にパラフィン(蝋)を浸透させて仕上げられた生地ですので、撥水性があります。ですから、水に浸み込ませても生地が水を吸いませんので基本的に水洗いは出来ません。お湯に生地を浸み込ませ生地に浸透しているパラフィン(蝋)を溶け出させて洗うことも物理的には可能ですが、そうしたら生地の特性が無くなりますのでお奨めできません。
基本的に、汚れても使い込んだ証としての経年変化(エイジング)を楽しんでください。パラフィン加工していない綿帆布の生地よりもパラフィン(蝋)が浸み込んでいる分生地表面が擦れても革と似た感じでアタリ(少し光沢を帯びる)が付いて良い風合いになるのが特長です。
汚れ落しは、森野艦船帆布同様に消しゴムで汚れ落しができます。
また、パラフィン加工生地の特長でも有りますが生地の折りシワなどチョーキングの白筋の跡が付いたりする場合があります。この白筋は、パラフィンが浸み込んでいることにより起きることですので、白筋が付いた場所に充て布をして低温でアイロンをかけると白筋を消すことができます。

帆布生地

国産綿帆布で使用している生地は、8号帆布(薄手)と6号帆布(厚手)です。
こちらは、家庭用洗剤を使用した水洗いが可能ですが、捺染やシルクプリントやフロッキープリントを表面に施していたりしますので漂白剤などのご使用は避けてください。
また、バッグというのは袋形状ですので洗濯機などで衣類と同じように洗濯浴槽の中で自動洗いなどしますと、袋の容量分以上の水圧の負荷がバッグ自体にかかってしまうので縫い目などが裂けてしまう場合がありますので、なるべく手揉み洗いをお奨めします。

綿・アクリル製ハンドル

BモデルのB11KシリーズやB15-18の綿製のハンドルや、その他の高密度織アクリル製のハンドルテープのカラーがオフ白の製品が多いので、そのハンドルの部分だけの汚れを落とす場合には、ハンドル部分だけを洗剤を付けて手揉み洗いしてください。オフ白のタイプは、漂白剤の混じった洗剤を使用した方が汚れが落ちやすいです。